民法から見た敷金清算

敷金清算の意義

私自身、敷金清算という制度については基本的に賛成です。

大家さんから見た賃貸人とは、そのほとんどが、それまで面識が全くなかった人です。

その初対面の人に自分の大切な不動産を賃貸するわけですから、可能な限り安心して貸せるようにしたいと考えるのは当然でしょう

そのために、敷金という制度は理にかなっていると考えています。

それは入居者から見たときも同じではないでしょうか。

入居者が、賃貸物件に入居したいとしても、もし敷金が法律で禁止されていたとすれば、どうしても大家は入居者の選定に厳しい目で見ることになるでしょう。

そうなると、入居したくても入居できない。そういう人が増えてくるでしょう。

そもそもそんな危険を伴うということになれば、アパート経営をしようという大家は少なくなります。

アパートの供給が少なくなると、入居者の物件探しはもっと難しくなるでしょう。

結局、敷金という制度があればこそ、家主も入居者もある程度の安心を持って部屋探しが出来ているんだという現実は理解されたらと思います。